特別上映

イスラエルの刑務所で子どもを産んだ、女性たちの実話

イスラエル建国70年に合わせた米大使館のエルサレム移転に抗議する、パレスチナ自治区ガザでのデモにイスラエル軍が発砲し、100人を超える死者が出た事態は世界に新たな衝撃をもたらしました。
1948年のイスラエル建国はパレスチナでは“ナクバ(大災厄)”と呼ばれ、難民の帰還はいまだかなわず、イスラエルの圧倒的な武力によるパレスチナの軍事占領が現在もなお続いています。
イスラエルによるパレスチナの人々への虐殺とも呼べる攻撃に抗議すべく、世界40ヵ国で上映・称賛され、本年3月のイスラーム映画祭3で日本初公開されたパレスチナ映画『ラヤルの三千夜』の緊急再上映を決定いたしました。

STORY

1980年、ヨルダン川西岸地区ナブルス。パレスチナ人の女性教師ラヤルは、爆弾テロを起こした少年をかくまったとして、イスラエルの刑務所に収監され、裁判も虚しく懲役8年(約3000日)を宣告されてしまう。
監獄は、パレスチナの政治犯とイスラエルの犯罪者がいがみあう、かの地の縮図のような世界だった。絶望の日々のなかで、身ごもっていたラヤルはやがて子どもを産むが、パレスチナ人の待遇はますます酷くなる一方だった。
そして息子のヌールが2歳になった頃、レバノンの首都ベイルートの難民キャンプでパレスチナ人の虐殺が発生※。怒りが沸点に達した女性囚たちはついにハンガーストライキを決行する…。

※サブラ・シャティーラの虐殺…1982年9月16日から18日の間に行われた、レバノンの親イスラエル派民兵組織によるパレスチナ難民の大量虐殺事件のこと。

予告編

コメント

「イスラエルとパレスチナが、エルサレムの所有権をめぐって いがみあっている」という印象を持っている方も多いだろう。 でもこの映画は、そのイメージを根底から覆してくれる。 主人公ラヤルは、支配される中で生きるというのはどういうことか、 そしてどれほど過酷な状況でも、人が尊厳を守って生き抜くことが どれほど希望をもたらしてくれるのかを、ぼくたちに教えてくれる。

高橋真樹

ノンフィクションライター
『ぼくの村は壁で囲まれた
パレスチナに生きる子どもたち』著者

床の冷たさ、音、暗闇。 本物の刑務所で撮っているから、伝わってくる。 でも、そこに生きる人たちは想像を超えて強く、 人間性に満ちていた。 窓の格子から、主人公が子どもと 空を仰ぎ見たとき、そこにはまだ希望があった。 いまパレスチナ人たちの見る空に、 希望の色はあるだろうか。

高橋友佳理

朝日新聞GLOBE記者

現在でもイスラエルの刑務所には 多くの女性や子どもたちが入れられている。 過酷な状況に立ち向かうラヤルと周りの女性たち。 かつての抵抗運動でパレスチナの母親たちが、 イスラエル軍兵士に立ち向かっていった姿が重なる。 刑務所のストーリーは暗く、重い。 ラヤルの子どもの存在が映画を明るくし、 生きる希望をつなげている。

古居みずえ

ジャーナリスト
『ガーダ パレスチナの詩』監督

会期・料金・会場

6/16(土)~22日(金)まで1週間限定公開
※連日19時より1回のみ

特別料金1400円(税込)
※当日一般1800円のところ

ユーロスペース 渋谷
URL : http://www.eurospace.co.jp/